子どもを育てながら仕事をするということは、仕事時間にタイムリミットができるということ。
保育園のお迎え時間までに仕事を終わらせなくてはいけません。
なのでわたしは「残業は絶対にしない!」と決めています。
残業しなくてもいい仕事なんでしょ?
仕事ができるスーパーキャリアウーマンなんじゃない?
いいえ、どちらも違います。
独身時代は月間約60時間残業していた営業職に復職し、仕事の内容も当時と同様です。
年々、業務量は増える一方…
産休育休中にスーパーキャリアウーマンに生まれ変わったというミラクルもありません。
では何をしたら残業60時間が0時間になるのかというと、周りを味方につけて仕事の負担を分散させるんです。
仕事には「自分にしかできない担当業務」と「同僚と一緒に管理している業務」の2つがあります。
自分にしかできない業務に注力しスピードをあげ、同僚と一緒に管理している業務は頼る方法を考えるというのがポイントです。
ただし頼ると言っても、自分勝手になってはいけません。
単純に「手伝ってほしい」だけでは肩身の狭い思いをするし、頼まれた方は仕事が増えて嫌な気持ちになるだけ。
今回は同僚が快く手伝ってくれる味方になってもらうための仕事術をご紹介します。
明るい挨拶で良好な関係をつくる
挨拶は社会人なら常識ですが、「明るい挨拶」を本当にできていますか?
ワーママにありがちなのですが、朝疲れきった顔で「おはようございます(どよ~ん)」。
これは「わたし疲れてます…。だから手伝って…」というアピールに取られてしまい、よくありません。
(本当に朝のルーティンでどんよりしているだけなのですが、周りからはこのようにも見えてしまいます。)
明るい挨拶は職場のコミュニケーションの大事な一歩です。
にこやかに明るく挨拶されて、嫌な気分にはなりませんよね。
さらに明るい挨拶は自分のテンションをあげる意味もあります。
どんより顔ではなく、テンションをあげてパッと明るくにこやかに接することができれば、自然と周りも明るく優しい雰囲気になります。
そんな環境がつくれたら、仕事の分担を提案しても快く引き受けてくれる確率があがるはず。
なにごとも日ごろの行い、日ごろの関係性がものを言うのです。
これは転職したての慣れない職場や苦手な同僚・クライアントにも有効!
だれでも簡単にできる万能スキルなので、ぜひ鏡の前で練習して習得しましょう。
仕事の締め切りをつくる
仕事に締め切りを設けていますか?
期限がある案件であればもちろんスケジュールは作成すると思います。
でも「この資料まとめといてくれる?」のようにアバウトに振られた仕事のときはどうですか?
いつまでに必要ですか?
という一言で、相手と締め切りを共有することをおすすめします。
また「顧客情報をわかりやすいようにまとめる」など、自分一人で完結するような仕事にも締め切りはつくりましょう。
メリットは主に2つです。
- 請け負っている案件が整理しやすい
- 予備日が作りやすい
ワーママの場合、突発的に早退や休まなければならない時があります。
そのため「案件数管理」と「予備日を入れたスケジュール」が重要になります。
さらに案件とスケジュールが明確になると、キャパオーバーしそうな時にすぐに気が付くことができ、仕事を断るときにも役立ちます。
断られる側も客観視できる資料があるから「それならしようがない!」と納得しやすく、イライラ・モヤモヤされません。
集中力を持続させる方法を考える&学ぶ
残業はできない!でも仕事量はある…
その場合、どうすれば残業せずに仕事が終わるのか。
一番シンプルなのは「早く終わらせる」です。
それができないから悩んでいる!!!
…という気持ち、よくわかります。
仕事が遅い方に見られるパターンは集中力が続かないということ。
集中力が切れると、そのたびに効率が落ちます(そして時間がかかる)。
そして集中するためのテクニックは世の中にたくさん公開されています。
一度Googleで「仕事 時短 テクニック」と検索してみてください。
かなりの数の「時短テクニック=集中力を持続させるテクニック」がヒットしますよ。
例えばショートカットキーは活用できていますか?
- コピー&ペースト=「Ctrl+C」「Ctrl+P」
- やり直し「Ctrl+Z」
- 保存=「Ctrl+S」
- 別名保存=F12(Microsoftの場合)
ショートカットキー使わなくたって数秒くらいの差でしょ?
…と今思った方、ぜひ使ってみてください(慣れればラクチン♪)。
ショートカットキーは集中力を切らさないために必須です。
仕事が早い人は100%ショートカットキーを使っています。
わたしはこの他に「営業アポイントは午後に入れる」を実践しています。
集中力を使う仕事を午前、声を出す仕事は眠くなる午後としています。
一見なにも変わらないように見えますが、 「午前中は時間のかかる仕事」「午後は頭を使わない作業やミーティング」 とするだけで効率UPして時短になります。
ネットで検索する方法のほかに書籍や仕事が早い同僚のマネをするなど、学ぶ方法はいっぱいあります。
ちなみにわたしの実体験では「仕事が早い同僚のマネ」が一番身に付き、スピードがあがりました。
積極的に学び、仕事の効率をあげて残業しないよう努力している姿は同僚の好感度もあげますよ。
「定時に帰るのはあたりまえ」というスタンスをやめる
前提として、自分の仕事は責任をもって終わらせましょう。
ですが終えられない仕事も出てきますよね。
そんなとき「子供がいるから定時で帰るのはあたりまえ」という顔で、仕事を放りだし慌ただしく去っていったあとの雰囲気を知っていますか。
みんなの顔がどんよりしています。
働くママに余裕なんてないのは重々承知で言いますが、「みんな忙しい。みんな早く帰りたいって思ってる!」
そのうえで、あなたができなかった仕事を同僚はフォローしてくれているんです。
ワーママは帰ってからが戦場なの!!
と言いたい!すごくわかります!(わたしも家ではいつも言っている)
それでも、仲間への思いやりをぜひ頭に入れておいてください。
「仕事が途中ですみません。お先に失礼しますが、今日は大丈夫ですか?」の一言!
「もし明日でよければできるので、デスクに置いておいてください」の気づかい!
「いつもありがとうございます!」という感謝の言葉!
その小さな心配りが、みんなのモヤモヤを解消してくれる優しさです。
そしてその優しさは必ず自分に返ってきます。
最後に
本来、同僚は1つの目標を共に達成するための仲間であり味方です。
今は自分が大変だから助けてもらう、でも相手が大変な時はわたしがサポートする!
「Give and take」ができる環境が理想ですよね。
それにはまず自分からGiveしていくといいですよ。
同僚が忙しそうにしているとき「手伝いましょうか?」の一言でGiveしていると、いざ早退しなきゃ!という時に助けてくれるかもしれません。
また明るい挨拶も雰囲気をよくする1つのGive。
「おはようございます!昨日は大変でしたがあの後大丈夫でしたか?早く帰らせていただいてありがとうございました」
というように帰るのが気まずい日があったとしても、翌日は相手への気づかいから始まる会話ができればモヤモヤした雰囲気を変えることができます。
忙しいワーママにとっては一つ一つが面倒に思うかもしれません。
でもその小さな思いやりが良好な職場環境をつくり、巡り巡って自分のもとに必ず返ってきます。
まずは1つのGiveからはじめて、少しずつ味方を増やしていきましょう。
そして帰るときは堂々と明るい挨拶、「お疲れさまでした!」です。